水田と融合したデザイン
南部町(旧福地村)内の旧福地小学校と旧麦沢小学校の統合による新築工事です。
水田地帯に位置するため、外観は昭和初期頃の印象を与えた上で、稲刈りどきの色を配色し、統合による寂しい雰囲気を与えないよう配慮しました。
校舎は一般開放を考慮し、普通教室と特別教室及び屋内運動場の群に分けています。
昇降口から普通教室までは、図書室及び職員室を隣接させることにより、交流の場として、情報提供の場として活用されています。また、屋内運動場の屋根には30kwの太陽光発電パネルを設置し、ホールに現在の発電量や発電のしくみが表示される大型モニターを置き、エネルギーを有効利用するとともに子供達への教育材料としても使用されています。木を多用したこの空間は、大きなスペースに温かみを与え、グラウンド方向の大きな窓の向こうには地域のシンボルである「名久井岳」が悠然とそびえたっています。
普通教室はオープンスペース形式をとっており、多用な授業形態に使用されています。
屋内運動場は大規模アリーナで使用されている専用シートを床材とし、安全性を高めています。 |